社会脳テスト(Social Brain Test)
社会脳とは自分と他者、そして社会を結ぶ働きの脳の総称です。自分と目の前の他者の関りに限らず自分が会社や地域などの集団の中で望ましい行動を取る調整を行う機能があります。自分の損得だけでなく、自分が所属している共同体への貢献を喜べる人間らしい脳とされています。社会脳テストとは、これまでの生き方・働き方の中で身についた脳の使い方のバランスを把握し、そこから発生する思考のクセや持ち味を把握することができます。頭の善し悪しや、能力を図るのではなく、自分の今の脳の使い方(思考のクセ)を受容するためのものです。使い方を把握し、今後必要となる脳が発見できれば、刺激し、鍛えることで、仕事だけでなく、幸せな人生を手に入れることがちょっとラクになるはずです。
社会脳テストの開発背景
これまでに20年以上「他者と協力して仕事で成果を出すためにはIQも必要だが、EQも必要」という視点に立ち、感情の脳力開発を中心に取り組んできました。その中で、様々な理論や手法も追加して学びながら、仕事や周囲との関りを善くする研究を行いました。その中でEQを発揮しているものの、「目の前の人には優しいが他者を育成することは難しい」「物事を俯瞰してみることが難しい」「気を使いすぎてストレスを抱え込む」というケースも見受けられるようになりました。
現場の問題に直面する中で、同じ状況であっても、自分も他者も社会も、目の前のことも将来のことも、多様な視点で捉え、他者や社会に寛容である方もおられました。人と関わる行動特性の検査を使って「行動の量」「行動の特徴」を研究してもなかなか違いがはっきりとわかりませんでした。様々なアンケートや検査と照らし合わせて考える中で、その方々の特徴が「社会脳」にあるのではないかとの仮説に至りました。その脳は知識ではなく、実践の中で伸ばすことが可能な力であることも分かりました。
しかし昭和の時代に比べると、現代は生きて行くために他者との関りは薄くなり、その分だけ自分とは価値観・利害の異なる他者と関わる練習の機会が少なくなり、結果として「社会脳」が自然に高まることは減少してしまいました。一方で、自分の感情のままに暮らせる便利な生活の中では、鍛えなくても「動物脳」は活性化し、自己の欲求や感情に過敏な特性を高める機会は増えています。高い能力や知識・技術があっても、周囲の他者や社会といった「三方善し」の発想が浮かびにくければ、社会の中で成果に結びつかないばかりか、自身の感情だけでなく身体にも大きな悪影響を与えてしまいます。
社会脳テスㇳは脳の可塑性を理解し、自分自身をラクにし、今後必要となる脳を特定し、少しずつ快善(刺激・使用)する方法を取れるように開発しました。自分自身の今のありのままを受容し、持ち味も理解した上で、ちょっとマシを繰り返し、心身ともに幸せな脳の状態で過ごしていただきたいと思います。
自己受容がカギ
私たちは「自分が標準」ととらえる脳のクセがあります。それによって意見が異なると「あの人と合わない」と丸ごと「違い」を感じてしまいます。その「勘違い」をなくし、自分を視える化することで自分のことも、他者のことも「こうした方が良い」と俯瞰して考えることができます。「自分」を知らないと知識を行動に移すことは難しくなります。



